暮らしの中の色 VOL8
■記憶の中の色
「記憶色」という言葉を聞いたことはありますか?
記憶色とは、人が特定のものについて、「こんな色だった」と記憶している
色のことです。ただし、人の記憶は意外と曖昧で、記憶色と実物の色が一致
しないことが多いのです。
例えば、空や海の写真を撮って後で見てみると、思ったよりも綺麗に撮れて
いないなぁー・・・と思ったことはありませんか?
人は様々な経験から「○○はこんな色」というイメージを持っていますが、
イメージの色は一般的に、実際の色よりも、その色らしさが強調される傾向
があります。つまり、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、鮮やかな
色はより鮮やかに記憶されます。実際に感動した風景が写真では物足りなく
感じるのは、この「記憶色」の影響かもしれません。
■化粧品選びは要注意
この「記憶色」と実際の色との違いで注意が必要なのが「肌の色」です。
特に女性の場合、自分の肌の色を思い浮かべる時に、実際よりも明るい色
(うすい色)と記憶している傾向があるそうです。女性の肌の色は一般的に
色白が好まれるので、無意識に美化しているのかもしれません。
2016/02/12